知能を上げる3つの方法
知能を上げたい人が世の中にどれほどいるのか知らないけれども、先日測定したところ私はIQが133だった。130を超えると偏差値70以上であるらしく、学生時代の成績を思うと妥当な値だった。実は知能を上げる方法を知っていて、ずっと実践してきた。ここに大人にもお勧めできる方法を3つに絞って紹介したい。
1.部屋を明るくする フリン効果をご存知だろうか。20世紀から現在にわたって知能が伸び続けている現象である。その背景には電灯の普及がある。電球の発明とフリン効果の黎明は同時期で、それ以来比例している。なぜかといえば、光が眼に入ると、神経が伸びたがるので、総伝達量が増えるのだ。組織化した脳をつくりたければ、明るいうちはずっと遊び、暗くなったら寝る前まで明るい部屋で勉強することである。
2.部屋を静かにする 静かにしている間は、才能を伸ばす時間だ。テレビをつけている時間は教養番組であっても知能はさほど上がらない。知能を上げたいと思うなら、静かな場所で勉強することだ。光や音を脳に与え、室温を低めに設定しておけば、神経が興奮しやすくなるので、知識がどんどんつながり、いままでとは異なった見方ができる脳へ変わっていく。ただし忘れないでほしいのは、眠くなったら自然に寝ることだ。
音楽には作曲された時代の空気感が詰まっている。例えば、バブル経済を思い出したいときは小室哲哉、ニュートン時代の古典物理に親しみたいと思ったらバッハ、1900年ごろの欧州の文化的事件に浸りたいと思ったらドビュッシーやラヴェルの旋律を常にイメージする。つまり、学習したい内容によって、その時代を代表する楽曲に脳内旋律を変えると、すんなりと内容が把握できるのである。では、SQLを学びたければ、なにがよいだろうか。
以上だが、IQを高めると会話が通じ合える人が絞られてきたり、ふつうの人と世界の見方が違ってきたり、デフォルトで孤独な生活になりかねないので、実はよほどの高めたい理由がない限りお勧めしたくない。でも知能を高めることは教育の目的のひとつであるから、手の内を紹介しようと思った。ここに書かせていただくが、私は高校や大学の合格も含め、勉強ができてうれしかったことは一度もない。しかし勉強が苦痛だと思ったこともまったくない。トレードオフであるようだ。